交通事故後の通院は整形外科と整骨院どっち?

自賠責保険の違いと正しい選び方
豊中市の整形外科が解説

「とりあえず接骨院・整骨院へ」その時に知っておきたいこと

交通事故に遭った後、「接骨院・整骨院に行こう!」と思う方は少なくありません。お店の看板に「交通事故」と記載されている接骨院・整骨院を見かける事、ありますよね。その印象から、つい最初の選択肢になりがちです。

ただ、少し立ち止まって考えてみてください。むち打ちや腰痛の「原因」は、骨なのか、靭帯なのか、神経なのか -施術を受ける前に、それを確認する必要はありませんか?

整形外科と接骨院・整骨院は、名前は少し似ていますが、できることが根本的に異なります。どちらに通うかという選択が、治療の内容だけでなく、保険の補償範囲にも直結します。この記事では、両者の違いを整理したうえで、交通事故後の正しい通院の考え方をお伝えします。

整形外科と整骨院、何がどう違うのか

「診る人」の資格がまったく異なる

整形外科は医療機関です。診察を行うのは国家資格を持つ医師であり、診断・検査・処方・診断書作成まで一貫して対応できます。

接骨院・整骨院で施術を行うのは、柔道整復師という国家資格を持つ施術者です。柔道整復師は骨折・脱臼・捻挫・打撲などへの施術は認められていますが、画像検査を行うこと、診断を下すことも、薬を処方することも制度上できません。
この違いは、交通事故後の通院において重要です。

むち打ち(頸椎捻挫)や腰部捻挫は、外見上では異常が見えない状態で重篤な損傷が潜んでいることがあります。頸椎の椎間板ヘルニアや神経根への影響は、レントゲンやMRI以外の方法では診断することができません。「ひどい捻挫だと思っていたら骨折していた」というケースは、整形外科の現場では珍しくないのです。 私も右足を捻挫して、1週間経過しても痛みが残るので再度レントゲンを撮影すると、腓骨骨折が見つかったという苦い経験もあります。

自賠責保険の適用-見落としがちな重要ポイント

交通事故の治療費を自賠責保険でカバーするうえで、整形外科と接骨院・整骨院では扱いに違いがあります。

整形外科での治療は、医師による診断に基づく「医療行為」として扱われます。治療費・通院交通費・休業損害・慰謝料などが自賠責保険の補償対象となり、保険会社が医療機関に直接支払う「一括払い」に対応しているケースも多いです。

接骨院・整骨院での施術も、一定の条件下で自賠責保険の対象となることがありますが、保険会社によっては支払いに難色を示すケースや、途中で支払いが打ち切られるケースが多くあります。理由のひとつは、整骨院には「診断書=客観的な証拠」を出す権限がないからです。

万が一、痛みが残ったり、障害が残ったりする場合に使用する、後遺障害の認定申請においては、整形外科の医師が作成した後遺障害診断書が必須書類となります。この書類がなければ、どれだけ症状が残っていても、軽微な等級認定すら受けることができません。接骨院・整骨院だけに通い続けた結果、補償の手続きが進められなくなったというトラブルは実際に起きています。

整形外科と整骨院、併用はできるのか

「整形外科に通いながら、整骨院でもケアしたい」という希望を持つ方がいます。結論からいえば、整形外科の主治医の了承を得たうえでの併用は可能です。

ただし、注意点があります。

まず当院の場合は、提携している接骨院・整体院のみに診断書を発行しています。その理由は、医師の診断書の元で施術を行います。もしその中で医療トラブルが起きた場合、責任の所在は医師になります。その為、限られたパートナーと連携を行っておりますことご了承ください。

また、整骨院に通う場合は、必ず保険会社に事前に連絡し、了承を得てから通院を開始する必要があります。無断で通院し始めると、後から「その施術費用は認めない」と言われる可能性があります。

実際によくあるトラブルのシーン

整形外科の現場や保険手続きの場面で、繰り返し見聞きするトラブルをいくつか挙げます。 「最初から整骨院にしか行かなかった」 医師による診断がないため、症状と事故の因果関係が医学的に証明できません。「なぜ事故後にすぐに整形外科に受診しなかったのか」という疑問が生まれ、保険手続きに支障が出ることは度たびございます。

「症状が落ち着いたので通院をやめた」 自己判断での通院中断は、保険会社に「治癒した」と判断される材料になります。症状が残っているにもかかわらず補償が打ち切られることが度たびあります。通院をやめる・減らす際には、必ずクリニックのスタッフと相談してください。

「診断書の記載内容を確認しなかった」 後遺障害診断書は、記載された内容がそのまま認定の審査材料になります。「日常生活への支障がどの程度あるか」「症状の一貫性があるか」といった点が評価されるため、日々の診察でしっかり症状を伝えておくことが大切です。

「示談にサインしてしまった」 事故後、比較的早い段階で相手方の保険会社から「示談書」が届くことがあります。サインする前には必ず症状固定の判断が出ているかを、クリニックスタッフに確認し、医師に相談することをお勧めします。一度合意した内容を覆すのは非常に困難です。

豊中市で交通事故後の通院先をお探しの方へ

豊中市やその周辺で交通事故に遭われた方が、「まずどこへ行けばいいか」と迷われることは多いと思います。

当院では、交通事故後の診察に際して、以下のような対応を行っています。

  • 受傷状況に応じたI検査の実施
  • 自賠責保険への対応(診断書・通院証明書の作成)
  • 保険会社との連絡調整のサポート
  • 症状に応じたリハビリテーション・投薬の提供

「整骨院と迷っている」「すでに整骨院に通っているが、一度ちゃんと診てほしい」という方のご相談も受け付けています。整形外科受診が初めての方でも、クリニックスタッフがサポートしながら診察を進めますのでご安心ください。

迷ったときは整形外科へ

交通事故後の通院先に迷ったとき、判断の基準はひとつです。
「原因をしっかりと、診断してもらえるか」です。
この問いに答えられるのは、医師のいる整形外科だけです。
豊中市周辺で交通事故後の受診をお考えの方は、まずはお電話またはWebからお気軽にご相談ください。